第116章 見せかける

「あんたの周りはみんなグルなんでしょ。だから、あんたが言えば何でも『そういうこと』になる。だけどね、私は絶対に許さないよ。花岡家の名誉を貶めるような出鱈目を並べ立てて、わざと評判を落とすなんて! こんな話が外に漏れたら、花岡家は笑いものじゃないか!」

初子は、譲る気など微塵もなかった。

「おばさん、言わせてもらうけどさ。今の話、筋が通ってない」

花岡友哉はそう言い切ると、初子をまっすぐ見据えた。

「正直に言う。前に工藤さんが親父の治療に来たとき、もう分かってたんだ。親父は『骨まで蝕む毒』を盛られてる」

「俺はすでに通報してる。上も人を寄越して確認した。間違いなく毒だ。誰かが親父を殺...

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